ラブラドールと近所を散歩すると、通りすがりの人をただ眺めているだけの年配者を何人も目にします。違う時間に通っても、そのようにして時間を持て余しているように見えるのは、例外なく男性です。おそらく現役時代は時間に追われた人たちが、ひとたび仕事を離れるとやりたいことが見つからないのかもしれません。家庭にもコミュニティにも居場所がないという話は聞きますし、うつむきがちで表情も明るくありません。仕事一筋の終身雇用という制度は、日本人の寿命がそれほど長くない時代には適合的でした。現役時代は我慢をして働き、仕事を離れたらやりたいことはたくさんあると考えますが、いざ時間を与えられるともてあましてしまうのが現実のような気がします。高齢者大国の日本こそ、シェアリングエコノミーの仕組みを使って、お年寄りの知恵を価値に変えて社会に生かすべきでしょう。