観光がすべてを破壊する

那覇にいる間に見たかったものに、富盛の石彫大獅子、第32軍司令部終焉の地、バクナー中将慰霊碑があり昨日これらをまわりました。富盛の石彫大獅子は戦闘中の米軍兵士と撮影された写真が有名で、そのシーサー像には痛々しい弾丸の跡が残ります。第32軍司令部終焉の地は美しい芝生の公園というイメージしかない平和祈念公園の南端にあり、断崖まで追い詰められた最後の司令部という悲壮感が漂います。バクナー中将は第二次世界大戦中に戦死した米軍最高位の階級の軍人で、慰霊碑は砲撃を受けた小高い丘にあり、死の直前に撮影された写真が知られます。これ以外にも多くの戦跡を訪れ何度も手を合わせる一日でした。どこもその現場に立つと感情を揺り動かされ、同時に新たな発見があります。一方で、有名なのでとりあえず寄った斎場御嶽は興ざめでした。今も信仰の対象となる神聖なる場所であることは確かですが、ガイドの声と団体客のおしゃべりで風情も何もありません。ただ人を呼べば良いという観光の在り方がすべてを破壊すると思います。

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