健康に関心を持つようになったのは中年以降ですが、メモが残るだけでも約2,000冊の健康本を読みました。読書量が増えても結局やるべきことは運動、小食、自律神経バランスの3つだけとシンプルです。ノーベル賞級の新しい発見も含めて、あとから仕入れた知識は答え合わせに過ぎません。健康の秘訣は現代人だけが手にする特権などではなく、紀元前からヒポクラテスが指摘していたことばかりです。むしろ過食や運動不足、自然から遠ざかる過度な都市集中という現代の生活が病気を生み出したに過ぎません。西洋医学が得意とする救急救命にしても、戦争によって不自然に失われた機能を治す外科手術が中心ですし、抗生物質など一見有益に見える発見もありましたが、それらはまた別の問題を引き起こしました。そう考えると2千数百年の間の進歩は決して本質的なものではなく、我欲による堕落は精神性、思考力、芸術性などあらゆる面で人類を退化させたのかもしれません。