東京オリンピック・パラリンピックの海外観客の受け入れ断念に対し海外の報道は批判的とされます。現実を受け入れた判断ですがコロナ禍の世界に忘れられ、日本にとっては後味の悪い五輪開催になるのかもしれません。インバウンド・バブルを見込んで収支を計算したホテル業界とその出資者は最大の被害者と言えそうで悪夢の日々は続きます。市場環境が元に戻るまで数年を要するとも言われ巨額のイニシャルコストを回収する手立てはありません。1991年のバブル崩壊、2001年の米国テロ、2011年の東日本大震災に続く、2021年のオリンピックの番狂わせは10年おきに100年に一度の想定外が起こる環境下での意思決定やリスクマネジメントの難しさを考えさせられます。せいぜい100年しか生きない人間にとって未知のリスクを正当に評価することは難しく、オリンピック開催決定時の高揚は脳のセンサーを狂わせ人の感情を暴走させたと思います。お金を儲けたあとに破産する人が少なくないのも、手にしたお金と快楽がもたらす高揚感で麻痺した脳が愚かな判断をするからでしょう。