長野県にいるときは一人でラブラドールと過ごすことが多く自炊をします。ほとんど料理をしなかったのに旅館を買い70人分の料理を作るようになって多くの時間を料理研究に費やしました。旅館経営の肝は料理と調理工程だと思います。参考にしたのはTOC理論で調理工程上のボトルネックを潰し最短で作れるレシピ、厨房動線、調理器具により冬は氷点下10度ぐらいまで気温が下がる厨房での調理時間を最小化しました。以来10分以内の調理作業で作ることを念頭にすると、味噌汁と納豆、干物、サラダと玄米という感じのメニューが多く、旅館の朝食というのは実は合理的に考え尽くされたものなのだと納得します。ご飯は炊飯器で炊きますが、味噌汁も干物も今の季節ならストーブの上に放置するだけですので光熱費も最低限です。時々チーズオムレツやリゾットが食べたくなることもありますが、多くの場合日本の伝統的な朝食に近いものに落ち着きます。重要なことは何を食べるかではなく、いかに料理と向き合い慈しむように丁寧に食べるかだと思います。