イギリスにいる娘からLINEがあり、為替相場の仕組みについて聞いてきました。友人と経済政策について議論をしていて意見を求められていると言います。正式な授業も始まっていないのに学びたいと自然に思える環境は日本の大学が失った美点でしょう。教育の現場で最も重要なことは学びに対する主体性ですが、議論をするためには知識が必要になり、生きた知識を学ぶ上で経済や歴史が大きく変わろうとしている今の時代は最適です。点を取るための知識と違い、自分の頭で再構成された知識はその後も生き続けます。日本の教育は伝統的に立身出世の手段と看做され、偏差値偏重社会を生んだと思います。丸暗記だとしてもテストの点が高いに越したことはないと昔は考えましたが、それは間違いでした。学校の試験で好成績を取るコツは出題者の意図を読むことと、その意図に沿った答案を書くことです。つまり偏差値時代の申し子の思考回路は忖度脳とゴマすり脳になります。そんな机上教育の秀才にまともな判断ができるはずがなく、大東亜戦争では無謀な作戦を繰り返しました。現代のあらゆる組織にもその暗い影を落としているはずです。