ウリがないなら無理やり作る

昨日はハチ公のふるさと大館市に泊まりました。1923(大正12年)11月に生後2ヶ月のハチは保温性のある俵に入れられて大館駅から渋谷の松濤に送られたそうです。南極に置き去りにされた樺太犬のタロとジロと並び日本で最も有名な秋田犬の産地ぐらいしかイメージのない大館市ですが、十和田湖へ続く樹海ラインにある温泉も良く、渓谷沿いの遊歩道や2009年に廃止されて大館市へ無償譲渡された旧小坂鉄道の廃止鉄道路も魅力的です。人工空間に閉じ込められた東京人にとっては、どこを見ても感動ものなのに、「そんなものでわざわざ人が来ませんよ」と言われます。トマムの雲海テラスに早朝から人が押し寄せるように編集と脚色がなければ観光商品にはなりません。商品を磨き化粧する努力もせずに観光協会的な発想でタレントの力だけで露出させようとしても、使ったお金に見合う効果は続かないはずです。原っぱさえあればどこでも感動的な屋外結婚式会場に変えてしまうビジネスが以前注目されました。あるホテル経営者は「ガラクタをアンティークにして売る」と表現しましたが、欠けているのはウリがないなら無理やり作る強引さでしょう。

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