バブルか実需か

国際的なスノーリゾートとして知られるニセコ地域は、相変わらず活況を呈しているようです。有効求人倍率は10倍に近づき、ホテルやコンドミニアムの清掃アルバイトの時給は1,800円から2,200円と昨年に比べ1割ほど引き上げられたと言います。俱知安町などの基準地価も、海外から投資マネーが流入したことで、バブル期を大幅に超えています。バブル崩壊を経験した日本人は、膨らんだものはどこかで萎むと冷ややかに考え、一方で喉元過ぎれば熱さを忘れるで、浮き立つ人も少なくありません。戦後の日本では米国的な高額消費を礼賛する風潮が広がり、それが世界第二位の経済大国に押し上げた原動力でしたが、他方で消費至上主義の蔓延は嫉妬、執着、復讐心といったある種の心の毒を産み付けたと思います。消費という外部の力を借りて幸せを実現しようとする考えは、やがて人々から主体性を奪い、自分とは何者かを考える余裕さえ失った気がします。

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