極限状況で何を思うのか

連休初日の7日朝、栃木県那須町にある朝日岳登山道付近で、4人が死亡する山岳事故が起きました。突風が抜けることで知られる、以前はよく歩いた場所です。峠の茶屋駐車場からわずかな距離で朝日岳に登れ、よく整備される人気の登山道ですが、天候が荒れるとまともに立つこともできません。旅館があった阿武隈源流沿いの渓谷でも那須おろしと呼ばれる突風が抜け、あまりの強風に夜中に宿泊の方が帰ってしまうほどでした。よく登った早朝の甲子山でも、会津側から山沿いに昇ってきた雲が、自動車の風洞実験のように凄い勢いで白河側に抜けていくのが見られます。付近は今回の事故と同じ稜線にあり、1955年5月29日には白河高校山岳部の6名が死亡する痛ましい遭難事故が起きました。小説「疲労凍死」のモデルになったこの現場で自身も遭難しかけたことがあり、極限状況で最後まで生きようとするとき人は何を思うのかを考えます。

Translate »