身近で人が亡くなりました。特別に親しい間柄でも、長い付き合いでもありませんが、自分より一回り以上若い、早過ぎる死に衝撃を受けました。一度だけ立ち話をしたときの穏やかな口調が今も耳に残ります。亡くなる前日に偶然見かけた時は、見るからに体調が悪そうで、自分にできることはなかったのかと悔やまれます。職場では献身的に働いていたそうで、その人柄が偲ばれます。人の死は、故人の生きざまを通じて現世を生きるわれわれにメッセージを残します。日本人にとって死は身近なものではありませんが、訃報に接すると生きる意味を考えます。世界では来世や輪廻転生を信じる人が多数派とされますが、死を異なる次元への転換点と捉えるなら、人生の後半こそ、精神性を高める必要があるのかもしれません。肉体の衰えは受け入れるにしても、高い精神性を保つことこそ、第二の人生を生きる価値だと思います。