世界情勢が不安定化するなか、米国経済をけん引してきたGAFAの大量レイオフが伝えられ、欧州諸国ではインフレ率が過去最高になります。長年インフレと無縁だった日本でも7年ぶりにインフレターゲットを超えますが、賃金は上がらないままです。加えてコロナ禍の大型財政支援は雇用を守る反面、惰性的な経営を温存します。増税懸念など、われわれが明るい未来を描けない理由は、従来の発想に囚われているからだと思います。世界で最初に超高齢社会を迎え、今後80年ほどかけて、明治維新による急激な発展以前の人口に戻っていく日本は、世界に先んじて新しい生き方を示す必要がありそうです。不安定な世相は、お金に縛られる人生から離れるチャンスを与えてくれたように感じます。お金が支配する外部世界に心を奪われ、自ら落としてきた幸せの感度を取り戻す時代が到来したのかもしれません。