寒さや空腹は役に立つ

寒の入りを過ぎ一年で最も寒い時期を迎え、早朝近所の畑には霜が降ります。半地下にある我が家は外気の影響を受けにくく、一年を通じてエアコンをほとんど使いませんので、今の時期は家に居ても厚着をします。人類史は寒さと空腹との戦いであり、その末裔の現代人も寒さや空腹を忌み嫌います。寒さや空腹に伴うストレスホルモンによって注意力が外界に向かうのは、人類進化により身につけたサバイバルシステムがあるからです。外界の危機に直面するとアドレナリンやコルチゾールといった化学物質が体内に放出され、サバイバルモードに入ると人は自らが助かることにしか意識が及ばなくなります。寒さや空腹から逃れることにしか思考が行かなくなり、暖を取りたい、空腹を癒やしたいという感情を呼び起こします。しかし素晴らしく良くできた人体は、寒さや飢餓といった生命を危機に陥れる状態において生命力を高めるように作られていて、寒さにより人体の発電機であるミトコンドリアは活性し、空腹により長寿遺伝子が動き始めます。今しか経験できない寒さや空腹は避けるものではなく、むしろ積極的に健康のために活用すべきでしょう。

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