雨が降り続くと短い夏が過ぎゆく寂しさがあり、水の豊かな日本は災害とも隣り合わせです。山でこれほど雨に降られると惨めになり、雨露をしのげる普段の暮らしの有り難さを思います。人類進化は常に便利さの追求ですが、一方でわれわれの身体は不便な生活で身体を動かすことに適応しています。食べることが人気なのは簡単に手に入る幸せだからですがそこにも矛盾があります。人類が欲を満たすために食べるようになったのは人類史からすればその時間はせいぜい0.1%に満たず、われわれの身体は飽食に適していません。食べる幸せが身体に悪いのは、消化器の負担を考えずに脳だけが喜ぶからです。欲を満たすのではなく、身体を維持するために食べると考えるとそれほどお腹は空かなくなります。食べない選択肢を検討することは有益ですが、人は身体を消耗させる誘惑に負けます。生産できない都会では常に欠乏を感じるように仕向けられ、誘惑から逃れることは容易ではありません。人体はあらゆる環境を生き延びるようにタフに作られていますが、最高性能を発揮するのが飢餓状態ということは皮肉でしょう。