メダルの数ほどにはオリンピックの実感がないのは無観客の開催国という不思議な状況だけが理由ではないと思います。スポーツ参加人口が年々増え、反面テレビを見る人が減り、見るスポーツからするスポーツに変わると、国民の大半が唯一の娯楽としてプロ野球やプロレスを見た時代と空気は異なります。趣味の同調圧力から開放されると自分が参加するスポーツ以外は、国家的行事にも冷淡になるのかもしれません。それでもスポーツが最強のコンテンツであることは変わらず、人間の可能性追求のドラマは魅力的でしょう。本番に弱いと言われ続けた日本人ですが、気負うことなく最高のパフォーマンスを発揮する平成生まれのアスリートを見ると自分も挑戦をしたくなります。何かに挑戦するなら、速さや強さではなく無補給でどこまで移動できるかでしょう。遠い祖先が狩猟をしていた頃、おそらく空腹で数十kmを移動していたはずで、その超省エネボディーを受け継ぎながら現代人はその恩恵を無視してきました。糖質ワールドから離脱することで、無限と思えるエネルギーを生み出せる人体の可能性に魅せられます。