ハングリーがデフォルト

派閥に恵まれず不運なめぐり合わせに翻弄された新総裁の政治家生活は転落と復活の人生ゲームさながらのシーソーゲームでした。新人ながら有力者野中広務を敵に回し再起不能と思われたときも、やられればやられるだけ燃える、と流行りのテレビドラマさながらの不屈さです。非世襲、無派閥の苦労人に世論は概ね好意的です。安倍下ろしだけが存在価値で最も深刻な安倍ロスを被った大手メディアにとってはやりにくい相手です。生まれながらのエリートには華がありますが、雑草には生命力があります。日本に欠けるのはハングリー精神で、飢えこそが生命力をかきたてます。食事を減らして飢餓に近づくと体が必死になって養分を吸収しようとするのが分かります。飽食社会は詰め込むばかりに執着し栄養を消化吸収できません。世間が豊かな人生だと思い込んでいる幻想とは裏腹に、飢えを感じることこそが生命力を高める因子だと思います。厳しい環境を生き抜いた人体は、生命の危機を感じると脳幹が活性化され、逆に満たされた状態では生命力は徐々に蝕まれていきます。多くの宗教が禁欲を説くのは、それが抑制ではなく生命力の高揚に他ならないことを経験的に知っているからだと思います。

Translate »