身軽に暮らす贅沢

昨日は西岳に登りました。快晴の登山は久しぶりで普段なら足早に通過する山頂で小一時間過ごすと、見落としていた花の種類の多さに気づきます。運動目的の登山はピークハントに意識が向かい、足元の草花を見る余裕がなくなります。人生も同様で目標に執着するほど余裕がなくなり、やがて怒りや悲しみに転化されます。執着を手放し日々満足して生きるのに都市ほど不似合いな場所はないと思います。昨今都市と自然のバランスを取る多拠点居住が盛り上がりますが、その先駆者は米国作家のヘンリー・デイビッド・ソローかもしれません。自然とつながるためにウォールデン湖のほとりで暮らし、今この一瞬を大切に生きる人生の意味について名著「森の生活」を書き記しました。余計なものをそぎ落としできる限り自然に近づくことでシンプルを極めた上質な生活ができると思います。意図的な持たない暮らしで選択肢を減らせば執着や悩みから開放され生活は物質中心主義からより思慮深いものになります。シンプルと上質は相反するものではなく、自然と一体になった身軽な暮らし以上の贅沢はないと思います。

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