悲壮感を消す妄想

企業の倒産や廃業・解散は国が支えている今年ではなく来年顕著になると予測されます。新型ウィルスの収束も見えず、世界情勢も不透明さを増し、オリンピックへの期待も聞かれなくなりました。社会不安が広がると給与所得者は保証された身分に安堵し、嫌なことも受け入れ宮仕えをしてきた判断の正しさに満足します。職業はアリとキリギリス、保証を取るか自由を取るかのトレードオフだと思います。終身雇用的慣行と価値観に根ざす日本ではなるべくリスクを取らず地道に働くことが重要でした。しかし売上が3割4割落ちる事態になるとローリスクだと思っていた職業がハイリスクになるケースも増えると思います。リスクは受け入れることで人生を強化する性質があります。昨今の企業経営者が資金燃焼率を念頭に置くように、自営業者は無収入生存月数を考えます。生活の保証がなければ常に前進を迫られますが、要はセーフティネットをどこに置くかだと思います。比較的温暖な日本では自由があり健康である限りどうやっても楽しく生きていける気がします。南の島にでも行って雨露をしのげる小屋に暮らす人生も悪くないと妄想するなら悲壮感は消えます。

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