パラノイア2.0

2割、3割の売上が当たり前に落ちる未曾有の事態の問題は、経営者が固定的な人件費を払う恐怖に目覚めたことだと思います。リモートワークで家賃が切れるように人件費も後腐れなく切る方法があります。一緒にリスクを取ってくれるパートナーではなく、一方的に給料を要求して依存する従業員と経営側が敵対するのは怖いシナリオです。奇しくも同一労働同一賃金がスタートした時期とも重なり、企業は正社員を雇用する将来負債をより厳しく吟味し、会社の外部との連携を強めるでしょう。戦後松下やソニー、ホンダ、ダイエーなどが生まれ世界を席巻したのは日本の幸運な時代背景もあります。経済を牽引しそうな企業を探すとソフトバンクにも楽天にも明るい話題はありません。かつてインテルのアンドリュー・グローブが予言したようにパラノイアだけが生き残る時代が到来したのかもしれません。パラノイアは人を信じず、温もりもなく、効率追求を至上命題に完璧を追求しますが、その行き着く先は均質化と弱肉強食の世界です。4年前にサラリーマンをやめたのは組織の息苦しさが理由ですが、あの頃はまだ良かったと言う時代が来ないとも限りません。

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