消費が美徳だった日本では戦時中の「欲しがりません」が復活したように、レジャーや外食に行こうものなら非国民扱いされる耐乏生活が始まりました。医療崩壊を避けることが最優先ですから自分が感染している可能性を前提に慎重に行動する必要があります。常に感染リスクにさらされる医療関係者や厚労省の現場にいる職員、受け入れ施設の人にも家族と生活があり、その心労を思えば「5月6日まで我慢しても緊急事態が解禁される保証はない」などと贅沢を言う気持ちもなくなります。高騰した野菜の値段も戻りスーパーには潤沢に食品が並び何の不自由もありません。震災後の被災地では壊れた自宅のことよりスーパーの再開を優先した人がたくさんいたと聞きます。この騒動の好ましい面は、当たり前の日常を支えてくれる人への感謝の念を取り戻すことです。毎日が非日常の度を越えた都市生活が日常に戻ると考えるなら好ましくもあります。自粛以降ダイエットを始め、冬の間に溜め込んだお腹とお尻の脂肪をほぼ一掃しました。運動量を増やしながらお腹が空くまで食べないだけで本来の食欲が戻り、一日一食でも満足でき、ジャンクフードを食べたくなくなりました。養生を生活の中心に置くのなら消費の自粛は良いことばかりに見えます。