観光立国は亡国論?

ウィルス騒動は時代の歯車を逆回転させ始めたように見えます。オリンピックを当て込みビザ発給緩和のたたき売りで観光立国なる言葉がもてはやされました。しかし外需依存の脆弱性があらわになり、今や観光亡国論がささやかれます。基幹産業がない発展途上国ほど観光依存度が高く、カンボジアのアンコール遺跡群のように先人の遺産を切り売りする発展途上国のビジネスモデルを日本が真似る違和感が残ります。観光人材の育成にもお金が投じられましたが、収益性改善が見込めない産業に雇用を生み出す力はありません。値段を下げて中国人客を大量に呼び込んでもお金の多くは日本人に落ちない仕組みです。消費増税の失策を取り戻すために背に腹を変えられないなりふり構わぬ経済政策の落とし子である観光は、ピークがあり需要が安定せず、民泊の規制緩和やシェアリングエコノミーも群がった人々を豊かにするものではなかったと思います。確かに観光は世界の成長セクターですが、7万人の米国人を引き上げチャイナパージにより工業国としての産業基盤を改めて固めるトランプ政権の政策どおりに世界は動いているように見えます。

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