客は検死官?

昨日は家の洗濯機を交換してもらいました。ショールームにあった型遅れ機ですが、見た感じは新品と変わりません。交換作業を見ていて感心したのは、20年以上前に大工さんに作ってもらった木製のカウンターの洗濯機を固定する箱が天地左右とも1mmの隙間もない精度で作られていたことです。そこで思い出したのはピーター・ドラッカーを診ていた歯科医の話で、ドラッカーが「あなたはどのような仕事人として記憶されたいか?」と聞いたときの答えです。その歯科医は私が診た患者が検死されたとして、検死官が治療された歯を見て、「生前この人は相当腕の良い歯科医にかかっていた」と言われたいと答えたことです。つまりプロの仕事とはお客さんには気づかれることのないレベルへのこだわりだと思います。旅館を発つときに宿の人が客の車が見えなくなってからお辞儀をするのにも少し似ています。昨今は当たり前のこともできずノリだけでいい加減な仕事をする企業も見受けられます。先輩世代が丁寧な仕事を誠実に行うことでメイドインジャパン神話を産み出してくれたことを心に留めるべきだと思います。

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