執着が生む閉塞感

企業の減益予想など気の滅入るニュースが多いなかIMFは日本経済に関する年次審査報告書で消費税率を2030年までに段階的に15%へ引き上げるよう提言したと報じられます。増税は想定されていたことですが、昨年の増税以降日本経済が変調をきたしたところに新型ウィルスが襲い、高い株価以外に景気回復を実感できない日本は負のスパイラルの扉を開けたのかもしれません。このニュースを聞くと中世ヨーロッパを暗黒社会に変えた魔女裁判を思い出します。既存宗教の権力維持に使われた異端審問はやがて金儲けの道具に変わり、金持ちの異端者が殺され尽くすと経済的理由から女性に適用するようになったとされます。人間の歴史は経済的利得の奪い合いであり、足りなくなれば他人から奪うおぞましい発想は現代にも生きています。飽くなき金銭欲と支配欲への執着で国益とは無関係な既得権益に群がり蓄財するような生き方を恥じない人はこの国にもいます。人生の充実をお金、出世、名誉の三点セットだと信じ込ませ好きでもない仕事に充足感を見出そうとする社会の洗脳こそが時代を覆う閉塞感の原因だと思います。

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