長年の常識を反転させる

以前はビジネス書をよく読みましたが今はあまり手にしません。ビジネススキルやノウハウ、戦略や組織論も数ページめくれば退屈します。久しぶりに読んだ「効率を超える力-GREAT@WORK」は成果を出す人は一生懸命働くのではなくより少ない時間で効率よく賢く働くことを主張します。「やることを減らして重点化し徹底する」、「自分の情熱と目的意識を一致させる」というメッセージは目新しくありません。1911年に南極点到達競争に勝ったノルウェーはライバルであるイギリスの半分の遠征予算で犬ぞりだけを使い唯一の輸送手段を完璧に機能させたのに対し、倍の予算を使い犬ぞり、雪上車、シベリ産ポニー、スキー、人力ソリと5種類の輸送手段を使い補給地点18km手前で全滅したイギリスを対比します。印象に残ったのはデトロイト郊外の閉鎖対象だった学力の低い高校を再生する話で、生徒が家やアルバイト先、通学途中に動画で授業を見て、学校では宿題をやるという従来と学習プロセスを逆にする反転授業です。一方的に教える教師の役割は宿題を手伝うコーチに変わり成績が飛躍的に伸びたように、長年の常識を反転させて良くなるものはたくさんありそうです。

Translate »