マスク着用禁止条例の皮肉

武漢市の邦人とアメリカ人にも死者が出た新型コロナウィルスは、特効薬が早い時点で開発されたSARSと異なり封じ込めは困難との悲観論が聞かれます。習近平国家主席の来日を絶望視する論調も増えてきました。共産党政権による情報操作と初動対応の遅れに対して内外からの批判が高まり、2003年のSARSに続き疫病の発生源となった中国をサプライチェーンから外す動きが広がるかもしれません。パンデミックの隔離政策は世界的なアンチグローバリズムの流れを加速するでしょう。リーマンショック後のインフラ投資や不動産開発による中国企業の過剰債務問題が一気に噴出し、共産党と関連企業の利権構造が限界を迎え、市場規模の大きさ故に世界が大目に見てきた共産党一党支配体制の崩壊シナリオも現実的に見えます。都市封鎖が拡大し3月末まで中国での生産が止まるとされ、米中貿易戦争の休戦に世界が安堵したのも束の間、史上最大のデフォルトと世界恐慌を世界が心配し始めました。今や中国主要都市ではマスクなしに外出することはできませんが、中国の意を受けた香港政府がデモを牽制するためにマスク着用を禁止する覆面禁止法を昨年10月に制定したことは何とも皮肉です。

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