ゴーンの逃亡は緊急避難?

投資家のジム・ロジャーズは徹底的に調べれば推論の余地はなくなると述べ未来を断言します。他方われわれはたいして調べもせずに未来への備えを怠っていると思います。カルロス・ゴーンの逃亡が日本中を震撼させましたが、元外務省主任分析官の佐藤優氏が解説するように裁判に10年かかり8年の懲役が相場ならたとえわずかな成功確率でも逃亡を試みるのは当然の帰結です。特別背任事件の審理開始が検察側の意向で2021年か2022年になると聞き絶望したカルロス・ゴーンを責める気になれません。司法取引制度がある米国でも有罪率が99%超の事実はともかく、日本の司法制度が第三世界並と世界に映っていることは確かでしょう。ゴーンのレバノン会見を全て見たわけではありませんが、このプレゼンテーションは論点が定まっていません。強欲経営者への裁きと日本の司法制度の問題を同時に語る無理が混乱をさせます。日産や政府の陰謀説など唱えず、この裁判を続けて行けば自分は確実に獄中死することだけを訴えれば、明らかな違法行為が人生を賭けた緊急避難だったと好意的に解釈するお人好しの日本人もいたはずです。

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