いかに壊すか

昨日は気温1、2度の甲子高原に行ってから鬼怒川温泉に泊まりました。復興割引5,000円企画は6,000円ほどで泊まれるのに夕食の品数は旅行代理店指定の13品が揃い手抜きはありません。日本を代表する大企業が今でも夕食の品数勝負を信仰しているとは信じられませんが、旧態依然とした画一的な価値観の押し付けが国内観光をだめにしたと思います。国が全国に高級ホテル50軒の建設を後押しする政策も、日本の観光地がどこも場末の風情になってしまう発想も同根でしょう。明治維新からなのか戦後だったのか一夜にして宗旨変えすることが日本人は得意になりました。メイドインジャパンへの品質信仰とは裏腹に、安普請で適当にごまかすずるさを日本人は身につけてしまい、どこの観光地もみすぼらしい建物やサインで埋め尽くされます。世界が熱狂する禅的な美意識の総本山であるはずの日本らしさは、今やどこでも見られる廃墟に変わりました。空き家問題より深刻なのは景観を破壊する時代遅れの建物群を建て直す事業スキームで、建てることが優先された経済成長のツケとして、今求められるのはいかに壊すかだと思います。

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