老後破産は防げる

有り難くない2019年のトレンドに老後破産があります。年収の高い現役でさえ破産する時代は巧妙なマーケティングが生み出した弊害だと思います。マーケティングの仕事は価値のないものに意味を見出し記号化して価値を高めるサービスと言えます。かのボードリヤールはモノの消費は使用価値の消費ではなく、その商品がシンボリックに意味する記号として消費されると言いました。栄養豊富な豆腐やバナナをよく買いますがこれらは物価の優等生でしかも美味しく調理も不要です。一方日本人にとってロブスターは高級食材のイメージがあり人は高い支払いを惜しみません。かつてマサチューセッツ州は過剰に獲れたロブスターを刑務所食として提供していたところついに囚人たちがストライキを起こし食べるのを拒否したと言います。ロブスターテイルとイナゴは生物学的にはほとんど同じ食品とされます。現代人の五感は衰え記号に頼らないとモノの良し悪しが分からないのかもしれません。世間の常識や記号に踊らされずモノの価値を見極めて無用な消費を慎めば老後破産の一定部分は防げると思います。

Translate »