今日発表されるというカルロス・ゴーンの声明は、世界を驚愕させたゴーン劇場第二幕の趨勢を占う上で注目されます。映画化にふさわしい逃亡劇なのか、有罪判決99%という特殊事情を海外から指摘されたくない日本側が退路を用意したとの説もまことしやかに語られます。各宗教勢力の微妙なバランスの上に成り立つレバノンでは政治エリート層の腐敗に対して市民運動が活発化し安住の地となるかは微妙です。逃亡の中継地となった親日国トルコがいち早くこの事件に反応し、フランスのマクロン大統領も守銭奴のゴーンを嫌っているとされ、彼が心許せる場所は大統領待望論が起こるブラジルだけかもしれません。彼の不正蓄財は日本人的心情としては許せませんが、人生100年時代のロールモデルとして65歳のICPO国際手配の逃亡者が、故国ブラジルの大統領として経済危機を救う姿を期待したい気持ちもあります。野心家として知られるゴーンのモチベーションの原動力が利己的な我欲なのか、利他的な大我なのかは問題ではなく、その能力を社会のために活かしてほしいと思います。