今世紀に入った2001年1月1日から日記を付け始めて20年目になります。日記を読み返してショックなのは今考えていることと同じことを一年前に書いていることです。アイデアだけ言うだけで行動しないことこそ憎むべきですが、この一年間新たな行動を起こさなかったことになります。色々な場所に行き、それなりに学んだつもりでも、惰性で生きる時間に価値はありません。多少贔屓目に見ても自分の人生が後半に入っていることは認めざるを得ず、死という期限があるから人は人生を輝かせようとするのだと思います。スティーブ・ジョブズが世を去ったのは自分の今の年齢ですが、その偉大な功績を考えると人生の時間の密度は人それぞれです。人生の価値はひとえにその人が発する情熱の熱量にかかっていると思います。世界を変えるという情熱でアップルを巨大化させその絶頂でこの世を去ったからこそスティーブ・ジョブズの人生は輝きます。禅に傾斜しミニマリズムに基づく美的感覚が生み出した製品群は彼の化身と言えます。世界を変えるという刺激的な目標は、死の恐怖から逃れる人生という旅の究極のゴールなのでしょう。