正月は健康を脅かされる危険な季節と言えます。何もせずに食べるだけの生活になりがちで、売られる惣菜やおせち料理も食料保存の知恵ではなく保存料が添加されます。常時食べ物が手に入る現代の食料事情は長い人類の歴史においてごく最近になって実現され、魅力的な料理と偽りの空腹感が蔓延する現代において食べないと言う選択肢はありません。高次の幸せは離欲の幸せですが、現代人は必要を超えて食べ、その食生活は執着を生み感謝はなくなり、やがて味わうことさえしなくなります。食べれば代謝は低下し活性酸素が発生し体は老化しますが、旺盛な食欲の前では健康リスクは過小評価され、われわれを喜ばせる食べ物が悪魔であることから人は目をそむけます。正月太りを解消しようと無理な運動をすれば生命の危険を犯すことになります。スポーツクラブにおいて心臓発作などの事故が一番多いのは正月明け最初の営業日だとインストラクターに聞いたことがあります。執着ばかりを生む世俗から離れ、穏やかな心を取り戻すことが精神的インスピレーションを生むためには必要で、一年の最初ぐらいは何不自由ない普段の生活を感謝する機会にしたいものです。