社会を良くする怒り

現在のように人手不足になる以前から経営者の悩みの多くは人の問題です。企業における全ての課題は最終的には従業員のモチベーションの問題に収束すると思います。多くの経営者は「仕事がつまらない」ことを前提にやる気を出させる方法を考える無益の循環に陥ります。問題が複雑なのは、モチベーションがどこから来るのか定かでないことです。年配者に人気のあるマズローの欲求五段階説もあまり助けになりません。モチベーションは本来内発的なものですが、形に見えやすい外発的モチベーションと異なり把握を難しくします。人を突き動かす動機の一つはひどすぎる業界企業への怒りだと思います。フェラーリが普及品の部品を法外な値段で売っていたことへの怒りがフェルッチオ・ランボルギーニにフェラーリに対抗するスポーツカーを作らせたように、家族で泊まった悲惨なモーテルへの憎悪がケモンズ・ウィルソンにホリデイ・インを創業させたように、二人の娘と行った遊園地の不潔さと退屈でサービスの悪さがウォルト・ディズニーに夢の国を作らせたように、負のエネルギーが理想を求めて人を突き動かし、社会をより良い場所に導くと思います。

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