たくさん試す人生

人間は一日に数万単位の意思決定をしているとされます。黄色の信号でブレーキを踏むべきかアクセルを踏むべきかといった一見小さな意思決定でもときには重大な結果をもたらします。人間関係に関する判断は難しく、今相手に伝えるべきか一日頭を冷やしてから言うべきか悩んだりします。昔は言ってしまってから後悔しましたが、人生の全ての出来事は最善かつ必然と考える「最善観」を持つと、どちらでも良くてその結果を受け入れ楽しむようになります。日経新聞の私の履歴書に多い文章表現は「たまたま」「偶然」「思いがけず」だそうで、多くの成功者は運を引き寄せています。「計画された偶発性理論」では好奇心や柔軟性が重要とされ、企業経営者が一般にサイエンスよりアートを重視する傾向が強いことと似ていると思います。昔は熟慮が良いとされましたが、一方で大和銀行ニューヨーク事件のように不作為が取締役への巨額賠償につながったケースもあります。最初の転職もサラリーマンを辞めた時も旅館を買った判断も後先を考えない軽はずみな行動ですが、面白そうかどうかという好奇心を基準にたくさん試して早く前に進む方が、行動を起こさないよりは人生を楽しめると思います。

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