野蛮な暴挙を無視する政治

ジョージ・オーウェルの小説『1984年』が描いた近未来世界の恐怖を実現したような中国の恐ろしさは数日滞在しただけでも感じます。5月に深セン市に滞在した後香港に入国したときはほっとしました。今その香港での抗議活動が中国政府の意を受けた香港警察により弾圧されています。西側世界と縁の深い香港は世界の注目を集めるだけ救いがありますが凄惨なチベット弾圧は長年見捨てられてきました。暴力と憎悪の闘争哲学を信奉する毛沢東率いる共産党は人民の怒りを利用して既存権力を破壊してきました。暴力の肯定で神経が麻痺していく時代の空気は二・二六事件など戦前の日本にもあったと思いますが、人間のDNAのなかには暴力の支配に陶酔する残虐さがあると思います。暴力が横行する諸悪の根源は専制政治であり、人民解放軍は支配階級の権力擁護のための暴力装置として機能します。日本共産党でさえ香港での弾圧の即時中止を求める声明を出しているのに、民主派議員を逮捕し大学構内への突入で実弾発砲する言語道断の野蛮な暴挙を無視する日本の政治こそが平和ボケの象徴でしょう。

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