限界費用ゼロ社会に入った日本

花や植物は生活に潤いと生命力を与えてくれます。一年前に300円で買ったシクラメンは水やり以外の世話をせず、旅行中は1週間以上放置しても健気に次々と花を咲かせます。野の花に魅せられるのはそこに本質を感じるからだと思います。儀礼的な贈答品に使われる胡蝶蘭などは一種の通貨に見えてしまい美しさを感じることができません。人生100年時代の到来を前提に書かれた「ライフシフト」が主張する「自分の人生を生きよ」というメッセージは心に響きます。一世帯あたりの消費支出が減り続ける日本は、知恵を使えばお金をかけずに生きられる限界費用ゼロ社会に入ったとも考えられます。人生の時間を切り売りする金の呪縛から徐々に解き放たれることで、社会が決めた人生を生きるのではなく、自分の人生を生きられるのだと思います。お金を中心に動く世界では高級な車に乗り上質なレストランで食事をするような生活への欲求を煽り浪費させます。金や地位や名声などの表層が幸せの本質ではないことに気づくと人生の恐怖心や不安は自ずと消えていくと思います。

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