SNSと幸せロンダリング

今に始まった話ではありませんが、学ぶ意欲の足りない学生が多いことは日本の教育界と産業界の泣き所でしょう。一方社会人大学院は少子化時代に新たな消費者を掘り起こし教育市場を拡張しました。ただし定員枠が広がれば修士や博士の価値が下がるのは必然で大学院の大衆化と深刻な質の低下を懸念する声もあります。学歴コンプレックスを消すための大学院進学などを学歴ロンダリングと呼びますが、SNS以降の流行りは幸せロンダリングだと思います。SNSは負の部分をカットして浄化し幸せそうなシーンだけを都合よく編集できます。幸せな人は世の中に何%ぐらいいるのか時々考えます。何不自由ない境遇なのに満たされない人もいますし、幸せそうに見えても他人が伺い知らない苦悩は誰にでもあるものです。金を自由に使える人に限ってヘドニックトレッドミルに毒され消費に幸せを見つけようとします。執着に取り憑かれた人は何物にも尺度をあて自分より不幸な人を見つけないと精神の安定を保てません。確かなことは幸せが内発的なことです。収入の多寡や友人の数、持っている車や勤めている企業の知名度は一定の影響があるにせよ決定的な理由ではなく、自分が置かれた境遇をどのように捉えるかにかかっていると思います。

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