ライトユーザーを広げたRWC

44日間に渡るラグビーワールドカップは日本にとって前代未聞のスポーツイベントでした。圧倒的なスピード感と格闘技を思わせる激しいぶつかり合いこそスポーツが持つ醍醐味でしょう。世界ランキング8位の日本ラグビーが世界レベルで戦えることを日本中に印象づけました。前回W杯1次リーグで日本に敗れ、今大会では唯一日本が負けた因縁のライバル南アフリカが優勝したことも最後まで盛り上がった理由です。白人ナショナリズムの象徴であったスプリングボックス127年の歴史で初めての黒人キャプテン、シヤ・コリシの物語は人々を鼓舞するものでした。非白人居住区の貧困家庭に生まれ、両親に代わり祖母が育て才能を見抜いた小学校時代の校長がブーツを買い与えたと言います。故国の英雄マンデラは「スポーツには世界を変える力がある」と言いました。スポーツほど人々の感情を揺さぶり情熱的にするものはありません。プロ野球やJリーグに新興企業の経営が移植されスポーツに投資が集まるようになったのは比較的最近の話です。観光にしてもスポーツにしても、にわかラグビーファンのようなライトユーザーとインバウンドの裾野を広げる経営技術が問われていると思います。

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