経産相の辞任を受け「緊張感を持ち政権運営する」と首相が陳謝したばかりですが、「身の丈発言」に続く「雨男発言」といい緊張感のない雰囲気が漂います。失言の背景にあるのは傲慢さで、おそらく身の丈を知らないからだと思います。傲慢は人を見下すことでしか安心を得られない臆病な内面の裏返しで、共通するのは組織の看板や利権あるいはまぐれの成功にあぐらをかいていることです。自分ではなく組織の看板に人が頭を下げることに慣れると自分を過大評価し人として成長しませんから、あとは尊大な態度しか残りません。組織を離れた今は不快な人間を避けることができますが、組織人にはその自由がなく人間関係のストレスは次なる傲慢の温床になります。日本軍を無謀な作戦や無能な作戦で敗退させたのは、海軍のハンモックナンバーのような高偏差値思想により選ばれたリーダーです。米国国務省も1970年代に入るまで優秀な学生を採用すれば望ましい外交成果が残せるという誤解に気づきませんでした。政治の世界がいつまでも進歩しないのは偏差値至上主義が利権と結びついているからでしょう。