偏狭な発想を壊す多国籍集団

日本中にラグビーファンを増やし今年放送された全番組中最高の視聴率を連発するワールドカップの盛り上がりは、3連覇4度目の優勝のかかるニュージーランド代表チーム「オールブラックス」によるところが大きいと思います。125年の歴史で77.3%の勝率を誇り、あらゆるスポーツの代表チームを上回る最強チームのブランド力は抜群です。スポーツ史上最も成功したチームの原動力は素早くトライを挙げる多様な攻撃スタイルなど、ニュージーランド国民のアイデンティティを形成するラグビーそのものの強さにあります。加えてラフプレーの少なさや創設以来の黒いユニフォーム、試合前に演じるハカなど”ALL BLACKS”がニュージーランドラグビー協会の登録商標であるように、自国以外の海外でのファン層拡大を狙うブランド構築は巧みです。今夜注目される日本チームの特徴は多国籍集団にあり、日本企業の強みであり致命傷でもある純血主義や学閥偏重といったプロパー重視の偏狭な発想にとらわれないチームは望外の成果を上げています。赤いオールブラックスは経済成長が止まり劣化が懸念される日本社会のあるべき姿を示しているように思えます。

Translate »