リピーターという病

世の中にはちょっとした違いがあふれていると思います。ちょっと便利、ちょっと上質など、本質とは無縁の微細な違いで商品を陳腐化させないと経済が回りません。昔は差別化と呼び、差別はいけないので差異化と呼んだりもしますが、同質化する競合商品との違いにより競争優位を築こうとするのは世の常です。ブルーオーシャンのつもりがすぐに血の海に変わり共食いが始まる競争環境では、その差異もわずかな違いでしかありません。違いが微小化するに従い計画的陳腐化が難しくなりマーケティングの手口はより巧妙に進化します。心理学を抱き込んだ行動経済学では物足りず脳科学と融合した神経経済学へと発展したのはそのためでしょう。消費者の報酬系を活性化させドーパミンを分泌させ続けることが必要です。飲食店の主人は報酬系刺激とかドーパミンマネジメントという言葉は知らなくても、なかなか食べられない裏メニューを出すことでリピーターという依存症を作る脳内麻薬を心得ています。そして不要不急の消費の結果がお腹の脂肪に現れることになります。

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