運命共同体の暴走

原発マネーをめぐる黒い交際は底しれぬ闇の深さを感じさせます。劣化した社会の正体が露見すると疑心暗鬼が広がります。経済成長や地域振興を無邪気に是としていた社会ではその負の側面に光が当たることはなく、金の亡者が跋扈する貧しい昭和の時代の亡霊が舞い戻ってきたようです。一見お堅い公共インフラを担う企業において現役トップが不正に絡み、報酬2割の2カ月返上という甘い社内処分を見ると寒気さえします。人は自分の思考と真逆の可能性を信じることができません。われわれが身につけた社会常識は見たくない社会の裏面を見落としていると思います。本質とは誰かの意図によるバイアスを取り除いたものですが、黒い霧に包まれた戦後の原子力政策の背後には悪意が見え隠れします。病的なまでに法令遵守を唱えていたはずの大企業で未だに繰り返される粗暴な不祥事を見ると、そもそもコンプライアンスそのものが悪意のために利用されてきた疑念さえ起こります。歪んだ村社会発想の行き着く先は日本の負けパターンである運命共同体の暴走でしょう。

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