実は自身に語っている

今日から日本工学院の後期授業が始まります。立教大学以来講師歴は17年になりますので、教える仕事は本業と言えるかもしれません。人前で話すのが苦手で大学の教育実習で母校に行く前日にとても緊張したのを思い出します。コンサルティング会社に転職したとき、プレゼンテーションのトレーニングで「君は話すセンスがあるね」と講師に言われた一言は意外でした。以来自分は話すのが得意なのかもしれないと自己暗示をかけるようになり、人前で話すことに緊張がなくなりました。話すことへの苦手意識はなくなったのですが、それはあくまでも話したいことがあるときだけです。プレゼンテーションの基本は聴衆が聞きたい話をすることですが、自分の場合はそれより自分が話したいかどうかが重要です。話したいことがなければ、予定調和で無味乾燥の退屈な挨拶のようになってしまいます。後期4コマの授業は昨年の授業とほぼかぶりますが、昨年の講義資料を見ても話したいという気持ちが起こりません。自分が学ぶことの楽しさを感じなければその熱を学生に伝えることはできず、講義をしているようで実は自身に語っているのかもしれません。

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