未来の可能性を信じる

人は自分を客観視できない生き物だと思います。サラリーマン生活に汲々として自由時間がないときは仕事のないリタイア生活を夢見るのに、いざ自由時間ができるとやりたいことも気力もなく漫然と空虚な日々を過ごします。最近聞かなくなった言葉に「壮年」があります。厚生労働省の資料では25~39歳を「壮年期」としていますが、現役期間が長くなりこの年代のみを働き盛りとすることは適切でないと思います。最近では還暦を祝う習慣も薄れてきました。還暦祝いに贈る赤い衣服は魔除けの意味で赤色が使われた産着で、生誕時に還るという意味があると言います。引退を奨励する習慣は今の時代には有害でしょう。社会の都合で一線から退かされ、自分は年寄りだという自己暗示が寝たきりなどの不幸を生みます。危険なのは、身体が除々に弱り最後は寝たきりになるという嘘を信じることです。脳や筋肉は鍛えればいつまでも成長を続け、現役のまま死ぬことができるのに日野原重明氏や三浦雄一郎氏は例外だと決めつける思考はいずれ現実になります。未来に目標を持ち、その可能性を信じることが高齢社会の先頭ランナーである日本には必要だと思います。

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