健康に通ずる道

類は友を呼ぶのか回りには健康オタクが多く、そのため以前は誰もが健康が好きなのだと思っていました。しかし、実際には世間の多数は健康嫌いで、少なくとも積極的に好きな人は少数派です。健康は窮屈な生活を強います。食べ過ぎはいけないとか運動をしないといけないとか、ネガティブリストとポジティブリストを見るだけで、死んだ方がましと言う人さえいます。一方で健康を気にして検診を受けるほど、医師の介入を受けるほど早死にするという調査結果もあります。健康に良いと称する食べ物や健康法が次々と消費され、以前の常識が書き換えられるいかがわしさは誰のための健康なのか疑問も感じます。科学的なデータは参考になりますが、一番信頼するのは自分の感覚です。自分の身体を注意深く観察すると不調や健康リスクに対して敏感になります。加えて信用するのは生理的な欲求である生体恒常性と伝統的な生活です。世界の長寿郷における伝統的な生活は国や民族、宗教が違っても概ね菜食、生涯の仕事、豊かな人間関係と、現代の都市が失ったサーカディアンリズムに従う生活という点で共通しており、そこに健康に通ずる道があると思います。

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