福島での幸せな日常

昨日から日中でも13度程しか気温の上がらない甲子高原に来ました。ラブラドールと阿武隈源流沿いの原生林を歩くと、旅館を衝動買いした理由であるこの森が自分が戻るべき場所だと感じます。天国と呼べそうな場所はここをおいて他に見あたりません。卓越した景色とか、ずば抜けた自然ではありませんが、轟々と流れる美しい水とブナ原生林の緑に心が落ち着きます。人が本来住むべき場所は森なのだと思います。ここでは草を刈れば自分だけのトレイルが作れ、そんな小道を通って阿武隈源流を見下ろす崖の上にある自分しか知らないメディテーションルームに行きます。いつも寄る那須湯本温泉の鹿の湯は夏の雑踏が嘘のように静まり返り、秘湯風情が立ち込めます。この温泉と源流の森、裏那須の静かな山があれば他には何も必要ありません。幸せはミシュランレストランや海外旅行に行くことではなく、自分が本来いるべき場所と日常を見つけることだと思います。源流の森に佇む瞬間、鹿の湯の湯船に身を沈める瞬間、早朝の那須連山を駆け下りるその瞬間が愛おしく、東京に拠点を移して初めて福島での生活が幸せだったことに気づきます。

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