オルタナティブがない東京礼賛

英金融大手HSBCが例年行う海外駐在員の生活調査レポートHSBC 2019 Global Report(https://www.businessinsider.jp/post-198008)によると、日本は33カ国中32位とブラジル、インドネシアと並んで最下位グループにランクされます。にわかなインバウンドブームで気を良くしていた日本人にとっては意外な結果ですが、自分の感覚とかけ離れたものではありません。海外のどの都市を旅しても旅行者の目を割引くにせよ生活にゆとりを感じます。日本は短期の旅行で行くには良いけど住みにくいという声は正しい評価でしょう。外国人駐在員が暮らすのは圧倒的に東京ですから、これは世界最大の都市圏東京への評価と読み替えることができます。定着の容易さ、収入、ワークライフバランス、友達づくり、教育の項目でいずれも最低評価をされ、唯一10位以内にランクしたのは、政治的安定だけという評価は辛口に思えますが、日本人にとっても異常な通勤風景やモチベーションを維持しにくい日本の労働環境は身に覚えがあります。それでも東京が礼賛されるのは、豊かな地方というオルタナティブがない日本にとって仕方のないことかもしれません。

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