高級感より健全性

フィアットパンダが5年目の車検から帰ってきました。自分で買った車で、主に使っていた過去に乗った3台はいずれも10万km以上乗っていて、4台目のこのフィアットは最速で10万kmに到達しました。1.2リットルエンジンのフィアットはこれまで乗った車のなかで最小排気量、最低価格ですが、愛着や満足度では過去の車に引けを取りません。軽自動車用の駐車枠に停められるほど小さいのに5人と犬が乗れて小回りが効き4WDは走る道を選ばず、ディーゼルエンジンは10万km平均で19km/L走り、トラブルとは無縁です。排気量も車両価格もフィアットの4倍ほどするくせに小物がよく壊れ、燃費も悪く、狭い道に入り込めない不便な過去の車には見栄をはる以外の効用はありません。車が趣味だと思い込んでいた頃は、車が大きいとホテルに行った時に誇らしい気持ちになれるとか、そんな貧しい発想に疑問を持ちません。高級車こそ地位財の象徴で、人との比較に明け暮れるヒエラルキー構造の虜になる原因です。フィアットに高級感はありませんが、これ以上の馬力も広さも無用だと思わせる健全性があります。

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