DNAに刻まれた本来の居場所

9月に入り増税の足音が聞こえ始めました。足りなくなれば国民から取り上げる発想は好ましくありませんが、国が消費を罰する増税は消費行動を見直すモチベーションになります。消費が礼賛される社会では人間は過剰に対して寛容になります。感覚が麻痺して物欲、食欲をコントロールできなくなり、家にはモノがあふれ、体には脂肪を蓄え、たいていのことでは満足ができなくなり心は貧しくなります。産業とメディアが結託した消費社会は消費の負の側面については考慮しません。平均的な日本人は明らかに食べ過ぎで、3、4割食事を減らせば生活習慣病の多くが改善しますが、人生であと何回食事ができるか考える人にとっては、食べないパラダイムなど到底受け入れられるものではありません。先進国に共通するのは、一人あたりGDPが何倍に成長しても生活満足度だけは変わらないことです。ミニマリズムが一部の人々の消費行動に影響を及ぼすのは、いつになっても幸福に辿り着けないヘドニックトレッドミルに気づき始めたからでしょう。人は心の奥底では何もない静かな心地よさを求めていて、それがDNAに刻まれた本来の居場所だからだと思います。

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