楽に生きる秘訣

30年と5ヶ月間に及ぶ会社員生活を止めたのは3年前の今日です。それ以降変わったのは稼ぐ発想から生きる発想への転換です。稼ぎたいと思っているときは損得感情に支配され人生は息苦しいものになります。会社組織も常に競争意識を煽り、競合を出し抜くことばかり考えます。人より優位に立ちたいという原初的な生存欲求が競争を加熱させ、執着の根源になります。しかし、人類が生存しているのは助け合いの結果であり、人に親切にしたときオキシトシンが分泌されるように、人体は集団にとって有益な個体を生存させようとします。人は常に利己と利他の間で揺れ動き、賢者はバランスを保ち、愚者は極端になります。利己的な損得感情に支配されると人は、身の丈にあった現実を生きずに肥大化した不安定な自己と歪んだプライドを持ちます。電車などで足を投げ出しだらしなく座るのは若者に多く、それは内面の未熟さの現れですが、今や中高年や高齢者の迷惑行為も問題視されます。未熟な自己は令和の日本が克服しなくてはならない病理であり、人生に起こるすべてを必然として損得に関係なく受け入れることが楽に生きる秘訣だと思います。

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