人生に向き合う旅

昨夜南アルプス縦走から戻りました。3,000メートル峰4座を自分の足で移動する山旅ほど自分をモチベートする旅は無いと思います。4泊分の食料とテントを背負い肉体を酷使する人力歩行の旅は、南アルプスの雄大な景色や夜中に見上げる満天の星空の美しさを差し引いても優雅な旅とは無縁です。しかし長大な稜線をステージレースのように移動していると幕営地が重なり、単に共通の趣味というより人生観や信ずるものさえ近い人との交流が生じます。極め付けはプロアドベンチャーレーサーの田中陽希氏や世界屈指のアルペンクライマーであり山岳カメラマンの平出和也氏との出会いです。テレビ放映では語られないアドベンチャーレースの裏側にある人間の本性のぶつかり合いを直接聞くと、挑戦のない人生の味気なさを思います。都会での当たり前の全てが贅沢になり、デジタルデトックスにもなる静かな山旅をおいて、自分の人生に向き合う旅はないと思います。

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