人は遺伝子の乗り物に過ぎない

健康本の大半は医師や治療家によって書かれたもので、医師免許という権威を背景に各々自説を唱えます。しかし医療費も医者も増えているのに、病気は減るどころか増え続け、いまや2人に一人が癌になる時代です。理由は明らかで病気を患者が作り出しているから、本人が生活を改めない限り病気は減りません。生活習慣病が主題となる21世紀には、医学の役割は発症メカニズムの究明に向けられるべきだと思います。もうひとつの問題は一分野の専門家が、複雑な人体というエコシステムを扱うことの弊害です。ホリスティックな観点から関連する全ての分野を結びつけて考える必要がありますが、現在の縦割り医療システムはそれに適合していません。あらゆる知識を関連させてつなぐ輪が必要で、そうした信念なしに21世紀の医療は成立しないと思います。それは太古の昔から人体に刻まれた記憶である恒常性を知り、そのデフォルトに忠実に生きることに他なりません。なぜならわれわれ生物の個体は、遺伝子を後世に伝える乗り物に過ぎず、その目的のための仕様書である遺伝子に支配されて生きているからです。

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